権利の概念
行政書士「権利と義務の対応」の問題
法律関係における権利・義務の概念に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1形成権は権利者の一方的な意思表示によって法律関係の変動を生じさせる権利であり、取消権や解除権がこれに属する典型例である。
2請求権は他人に対して一定の作為・不作為を求める権利であるが、相手方に対応する義務は観念されず、権利者の地位のみが認められる。
3支配権は物に対する直接の支配を内容とする権利であり、その効力は当事者間に限られ第三者に主張することはできない相対的権利である。
4抗弁権は相手方の請求権そのものを消滅させる権利であり、これを行使すると相手方の権利は遡って初めから存在しなかったことになる。
5反射的利益は法が直接に個人へ与えた権利であり、その侵害に対しては裁判上の救済として損害賠償を請求することが当然に認められる。
正解
1.形成権は権利者の一方的な意思表示によって法律関係の変動を生じさせる権利であり、取消権や解除権がこれに属する典型例である。
形成権は権利者の単独の意思表示で法律関係の発生・変更・消滅を生じさせる権利である。取消権・解除権・追認権・相殺権が典型で、相手方の同意を要しない点に特色がある。
?選択肢ごとの解説
1 ○形成権は権利者の単独の意思表示で法律関係の発生・変更・消滅を生じさせる権利である。取消権・解除権・追認権・相殺権が典型で、相手方の同意を要しない点に特色がある。
2 ×請求権に対応義務がないとの誤り。請求権には相手方の作為・不作為義務が対応するのが原則である。
3 ×支配権が相対的権利との誤り。所有権などの支配権は物への直接支配を内容とし、第三者にも主張できる絶対権である。
4 ×抗弁権が請求権を消滅させるとの誤り。抗弁権(同時履行の抗弁等)は請求の効力を阻止するにとどまり、権利自体を消滅させない。
5 ×反射的利益を権利とする誤り。反射的利益は法の反射として受ける事実上の利益にすぎず、その侵害に裁判上の救済は当然には認められない。
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