債権の効力
行政書士「受領遅滞」の問題
受領遅滞に関する次の記述のうち、民法の規定に照らし正しいものはどれか。
1受領遅滞があったときは、特定物の引渡債務者の注意義務は自己の財産同様の程度に軽減される。
2受領遅滞があっても、債務者が負担する目的物の保存費用が増加したときは、その増加額は債務者が負担する。
3受領遅滞中に当事者双方の責めに帰すことができない事由で履行不能となっても、危険は債務者が負担する。
4受領遅滞は債権者の義務違反であるから、債務者はこれを理由に常に契約を解除できる。
5債権者が受領遅滞に陥っても、債務者はなお従前と同一の善良な管理者の注意をもって保存する義務を負う。
正解
1.受領遅滞があったときは、特定物の引渡債務者の注意義務は自己の財産同様の程度に軽減される。
債権者が受領を拒み又は受領できないときは、債務者は提供時から引渡しまで自己の財産に対するのと同一の注意をもって保存すれば足りる(民法413条1項)。注意義務が軽減される。
?選択肢ごとの解説
1 ○債権者が受領を拒み又は受領できないときは、債務者は提供時から引渡しまで自己の財産に対するのと同一の注意をもって保存すれば足りる(民法413条1項)。注意義務が軽減される。
2 ×増加費用を債務者負担とする点が誤り。受領遅滞による保存・弁済費用の増加額は債権者の負担となる(413条2項)。
3 ×危険を債務者が負担する点が誤り。受領遅滞中に双方無責で不能となれば債権者の責めに帰すべきものとみなされる(413条の2第2項)。
4 ×受領遅滞のみで解除できる点が誤り。受領遅滞は原則として注意義務軽減・費用転嫁・危険移転を生じるにとどまる。
5 ×善管注意義務が続く点が誤り。受領遅滞中は自己の財産同様の注意に軽減され善管注意義務ではない(413条1項)。
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