行政裁量
行政書士「裁量処分の司法審査」の問題
行政裁量に対する司法審査に関する次の記述のうち、判例の立場として最も適切なものはどれか。
1裁量処分でも、裁量権の範囲を超え又はその濫用があったとき、裁判所はこれを取り消すことができる。
2行政庁に裁量が認められる処分については、裁判所がその適否を審査すること自体が一切許されないとされている。
3裁量処分の審査では、裁判所が行政庁に代わって何が最も妥当かを判断し直し、結論の当不当を全面的に審査する。
4考慮すべき事項を考慮せず判断しても、結論が著しく不合理でない限り逸脱濫用とはならない。
5裁量処分の違法は、重大かつ明白な瑕疵がある場合に限って認められ、それ以外は当不当の問題にとどまる。
正解
1.裁量処分でも、裁量権の範囲を超え又はその濫用があったとき、裁判所はこれを取り消すことができる。
行政事件訴訟法30条は、行政庁の裁量処分については、裁量権の範囲を超えまたはその濫用があった場合に限り、裁判所はその処分を取り消すことができると定める。
?選択肢ごとの解説
1 ○行政事件訴訟法30条は、行政庁の裁量処分については、裁量権の範囲を超えまたはその濫用があった場合に限り、裁判所はその処分を取り消すことができると定める。
2 ×審査自体が一切許されないとの誤り。30条は逸脱濫用の限度で司法審査が及ぶことを前提とする。
3 ×裁判所が妥当性を全面的に判断し直すとの誤り。司法審査は逸脱濫用の有無に限られ当不当の全面審査には及ばない。
4 ×考慮事項の欠落があっても結論次第で適法との誤り。判例は他事考慮・考慮不尽など判断過程の不合理も逸脱濫用とする。
5 ×重大明白な瑕疵に限るとの誤り。それは無効の基準であり、裁量の逸脱濫用は取消事由として広く判断される。
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ukamiru 過去問 · 行政書士 · gyosei-gyousei-w2-0026
