記述式総合①:事実を並べ、問われた論点を抜き出す
行政法・民法の記述式に共通する基本として、短い事例を人物・時系列・設問の要求に分け、問われた中心論点を抜き出す方法を学びます。40字程度の記述で、結論に必要な事実だけを選ぶ考え方を整理します。法令基準日は令和8年4月1日です。細かな要件や表現は受験年度の公式情報で確認してください。
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- 人物と出来事を分けて書き出す。
- 設問が求める結論を先に囲む。
- 結論に必要な事実だけを拾う。
- 中心論点を一つに絞って考える。
判断のルール
- 40字程度では要約ではなく結論中心で書く。
- 事実整理は人物別と時系列の二段階で行う。
- 設問文の主語と問われ方を先に確認する。
- 不要な背景事情は答案に持ち込まない。
例題
例題1例題1 人物を分けて結論をつかむ
市民Aが申請をし、行政庁Bがこれに対してある対応をした。設問は「Aについて、何が問われているかを一文で示せ」とある。本文にはAの家族事情や過去の相談経過も書かれている。このとき、答案作成の出発点として何を先に整理すべきか。
答えAとBを分け、設問がAについて求める結論を先に特定する。
考え方記述式では、まず誰について答えるのかを明確にしないと、本文の事情を要約するだけになりやすい。この事例では設問がAについて問うているので、AとBという人物を区別し、Aに関する結論を先に囲む必要がある。家族事情や相談経過は、結論に必要かを後で判断すればよい。
確かめ設問の主語は誰か、本文の登場人物を分けたか、結論に不要な事情をまだ書き込んでいないかを確認する。
例題2例題2 時系列の整理で迷いを減らす
民法の短い事例で、当事者CとDの間に、先に約束があり、その後に別のやり取りがあった。設問は「最終的に問われる点に必要な前提事実を抜き出せ」とある。本文は後の出来事から先に書かれている。このとき、どう整理するのが適切か。
答えCとDの出来事を時系列に並べ替え、結論の前提になる事実を先に確定する。
考え方本文の記載順がそのまま理解の順序とは限らない。後の出来事から書かれていると、何が前提で何が結果かを見失いやすい。そこで当事者を分けたうえで、先の約束、後のやり取りという順に並べ直すと、設問が求める結論に必要な前提事実を拾いやすくなる。全文の要約ではなく、前提となる事実に絞ることが大切である。
確かめ本文の順番に引きずられていないか、先行事実と後行事実を逆にしていないか、前提事実だけを選んでいるかを確認する。
例題3例題3 40字程度では不要事実を切る
行政法の事例で、Eがある求めをし、行政庁Fが対応した。設問は「Eの立場からの結論を40字程度で述べよ」である。本文には、Eの動機、Fの担当者の印象、周辺住民の感想もある。どのような方針で答案を作るべきか。
答えEの立場からの結論を中心にし、その結論に必要な事実だけを短く結びつけて書く。
考え方40字程度では、周辺事情まで入れると中心がぼやける。設問はEの立場からの結論を求めているので、まずその結論を一つに定める。そのうえで、その結論を支える必要な事実だけを選ぶ。動機や印象、感想は理解の参考にはなっても、結論に直接つながらないなら答案から外すべきである。
確かめ誰の立場から書くのかが明確か、結論が先に立っているか、なくても結論が変わらない事情を入れていないかを確認する。
よくある間違い
本文の事実をそのまま並べて、設問の結論に答えていない。
人物を取り違えて、誰について書くのかが曖昧になる。
時系列を混同して、前提事実と結果を逆に捉える。
気になる事情を入れすぎて、中心論点がぼやける。
この講で覚えること
人物と出来事を分けて書き出す。・設問が求める結論を先に囲む。・結論に必要な事実だけを拾う。
章立て
- 0:00導入
- 0:31中心概念
- 1:23重要用語
- 2:07基本ルール
- 2:40判断手順
- 3:12確認ケース1
- 3:38確認ケース2
- 4:52確認ケース3
- 6:04よくある誤り
- 7:20まとめ
いまの出題範囲では問われない論点
- 公開問題の再現、採点者の推測、特定の答案例の暗記は扱わない。
出題範囲の基準:行政書士・2026年度試験範囲(法令基準日 2026-04-01) 時点のシラバス。
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