第18講会員向け6:43

記述式総合②:40字程度で要件・効果を過不足なく書く

行政書士試験の記述式に向けて、40字程度で結論・要件・効果を過不足なく一文にまとめる基本手順を学びます。結論を先に定め、必要最小限の事実を要件として選び、最後に効果までつなぐ流れを確認します。公開過去問の再現ではなく、この講義範囲だけで解ける仮想事例で整理します。

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要点

  1. 答案は結論から逆算して組み立てる。
  2. 要件は必要最小限に絞り込む。
  3. 効果まで書いて初めて設問に答えたことになる。
  4. 40字程度では重複表現を避ける。
  5. 読み返しは結論・要件・効果の三点で行う。

判断のルール

  • 結論を先に一語で確定してから書き始める。
  • 問題文の事情は全部使わず、必要な事実だけ残す。
  • 要件だけで終わらせず、法律上の効果まで示す。
  • 条文外の細かな法律効果を付け足さない。
  • 不確かな細部は創作せず、受験年度の公式情報で確認する。

例題

例題1結論先行でまとめる例

ある設問で、申立てが認められるかを書かせる。問題文には、申立人が本人であり、法の定める手続に従って行った事情が示されている。40字程度でどうまとめるか。

答え本人が法定の手続に従ったため、申立ては認められる。

考え方まず結論は「認められる」です。次に、その結論に必要な事実として「本人であること」と「法定の手続に従ったこと」を要件として残します。最後に効果として「申立ては認められる」を置けば、結論・要件・効果が一文でつながります。周辺事情を足さず、必要最小限でまとめるのがポイントです。

確かめ結論が明確か、要件が二つに絞れているか、効果まで一文で示せているかを確認します。

例題2事情を削って要件化する例

設問は、ある行為が有効に成立するかを問うものとする。問題文には、当事者同士が面識を持つ経緯や会話の長さも書かれているが、成立判断に必要なのは合意があったことだけである。40字程度でどう書くか。

答え当事者間に合意があるため、その行為は有効に成立する。

考え方この場合の結論は「有効に成立する」です。問題文には多くの事情があっても、成立判断に必要な要件として残すべきなのは「当事者間に合意があること」です。面識の経緯や会話の長さは、ここでは答案に不要です。必要事実だけを要件化し、最後に効果として成立を示すことで、過不足のない短文になります。

確かめ不要な事情を書き込んでいないか、要件が結論を直接支えているか、効果語が抜けていないかを点検します。

例題3効果を書き落とさない例

設問で、一定の要件を満たす場合に取消しができるかを記述させる。問題文には、相手方に通知がされ、必要な前提事実も備わっていることが示されている。40字程度で答えよ。

答え必要な前提事実があり通知もされたため、取消しができる。

考え方先に結論を「取消しができる」と決めます。そのうえで、結論に必要な要件として「必要な前提事実があること」と「通知がされたこと」を置きます。ここで要件だけを書いて終わると、設問への答えとして不十分です。必ず最後に効果である「取消しができる」を示し、一文として完成させます。

確かめ要件だけの説明文になっていないか、結論が最後まで明示されているか、読み手が一回で意味を取れるかを確認します。

よくある間違い

結論を決めずに事情を並べてしまう。

問題文の事情を入れすぎて要件が散漫になる。

要件だけ書いて効果を書き落とす。

字数を意識しすぎて主語や対象が不明確になる。

不確かな細部を補って断定してしまう。

この講で覚えること

答案は結論から逆算して組み立てる。・要件は必要最小限に絞り込む。・効果まで書いて初めて設問に答えたことになる。

章立て

  1. 0:00導入
  2. 0:22中心概念
  3. 1:02重要用語
  4. 1:36基本ルール
  5. 2:05判断手順
  6. 2:32確認ケース1
  7. 2:52確認ケース2
  8. 3:55確認ケース3
  9. 4:58よくある誤り
  10. 6:02まとめ

いまの出題範囲では問われない論点

  • 公開問題の模範答案、字数だけを合わせる技法、合格保証は扱わない。

出題範囲の基準:行政書士・2026年度試験範囲(法令基準日 2026-04-01) 時点のシラバス。

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