文章理解
行政書士「文章理解」の問題
物のやり取りといえば、代金と商品を交換する売買が思い浮かぶ。しかし人類の歴史では、贈り物のやり取りこそが社会をつなぐ基本的な仕組みであった。
ア 売買では、支払いが済んだ瞬間に、当事者の関係はいったん清算されてしまう。
イ 贈与の特徴は、受け取った側に、いつか返さなければという心理的な負い目を生む点にある。
ウ つまり贈り物の本質は、品物の価値ではなく、関係を続けようとする意志の表明にあるのである。
エ これに対し贈与は、清算を先延ばしにすることで、人と人との結びつきを保ち続ける。
オ この負い目が、お返しを促し、贈り合いの関係を将来へと持続させていく。
空欄に入る文章をア〜オの各文を並べ替えて作る場合、その順序として妥当なものはどれか。
1オ→イ→ア→エ→ウ
2イ→オ→ア→ウ→エ
3イ→オ→ア→エ→ウ
4ウ→イ→オ→ア→エ
5イ→ア→オ→ウ→エ
正解
3.イ→オ→ア→エ→ウ
導入文の話題をイが受け、イ→オ→ア→エ→ウの順で各文の接続詞と指示語が一本の論旨として連鎖する。
?選択肢ごとの解説
1 ×オ(指示語「この〜」)が冒頭に来ると、導入文の直後に受けるべき前提の文がなく、接続が成立しない。
2 ×結びのウ(帰結の「つまり」)がエより前に置かれ、論旨の帰結が根拠に先行してしまう。
3 ○導入文の話題をイが受け、イ→オ→ア→エ→ウの順で各文の接続詞と指示語が一本の論旨として連鎖する。
4 ×ウ(帰結の「つまり」)を冒頭に置くと、導入文から直接つながらず、全体の締めくくりの位置も失われる。
5 ×ア(話題の提示)がオより前に来ると、受けるべき内容が前に存在せず、照応が破綻する。
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作成・校閲:ukamiru編集部 · 行政書士 過去問 · gyosei-kiso8-0088
