行政法総論
行政書士「行政介入請求権」の問題
私人が行政庁に対し第三者への規制権限の発動を求める地位に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1反射的利益にすぎない地位であっても、私人は常に規制権限の発動を訴求する権利をもつとされる。
2規制権限の不行使が違法となる余地はなく、権限発動はもっぱら行政庁の自由な判断に委ねられている。
3行政庁の規制権限は公益保護のみを目的とし、私人個人の利益保護を目的とする規定は存在しえない。
4規制権限が個人の生命や健康の保護をも目的とし、その不行使が著しく不合理であれば違法となる。
5規制権限の発動を求める申請に対しては、行政手続法上必ず標準処理期間の設定が義務づけられている。
正解
4.規制権限が個人の生命や健康の保護をも目的とし、その不行使が著しく不合理であれば違法となる。
判例は、規制権限を定める法令が公益のみならず個々の国民の生命・身体・健康の保護をも目的とする場合、その権限の不行使が許容される限度を逸脱し著しく合理性を欠くときは国家賠償法上違法となるとする。
?選択肢ごとの解説
1 ×反射的利益でも常に訴求権をもつとする誤り。法律上保護された利益でなければ請求権は認められない。
2 ×不行使が違法となる余地がないとする誤り。著しく不合理な不行使は違法と評価されうる。
3 ×個人の利益保護目的の規定が存在しえないとする誤り。生命健康保護を目的とする規定は存在する。
4 ○判例は、規制権限を定める法令が公益のみならず個々の国民の生命・身体・健康の保護をも目的とする場合、その権限の不行使が許容される限度を逸脱し著しく合理性を欠くときは国家賠償法上違法となるとする。
5 ×標準処理期間の設定が義務づけられるとの誤り。標準処理期間の設定は努力義務にとどまる。
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ukamiru 過去問 · 行政書士 · gyosei-gyousei-w3-0004
