文章理解

行政書士文章理解」の問題

文章理解文章理解難易度:normal
学校教育への批判として、知識の詰め込みという言葉が使われて久しい。あらかじめ用意された正解を効率よく覚えさせ、試験でそれを再生させる。この方式は、知識が安定していて、将来も通用し続ける時代にはそれなりに合理的だった。決まった手順を正確に実行できる人材を、大量に育てる必要があったからである。 しかし、知識の更新が速くなった社会では事情が変わる。学校で覚えた個別の知識は、卒業する頃には古びているかもしれない。調べれば分かることを覚えている価値は、検索の技術が進むほど小さくなる。それでは、教育が育てるべきものは何か。 手がかりは、正解の手前にある。どんな知識も、もとをたどれば誰かの問いへの答えである。地図は「ここはどこか」という問いに、暦は「今はいつか」という問いに応じて生まれた。問いが立てられなければ、答えの探索は始まらない。ところが従来の教育は、問いを教師が独占し、生徒には答えることだけを割り当ててきた。問う側に回る訓練を受けないまま、答える訓練だけを積んできたのである。授業で質問が出ないと嘆く前に、質問が育つ土壌を用意してきたかを省みる必要があるだろう。 変化の速い時代に古びないのは、個別の答えではなく、〔 ア 〕である。それは、見慣れた光景に引っかかりを覚え、当然とされていることに理由を尋ね、分からないことを分からないと言葉にする力を含む。教育の役割は、正解への最短距離を示すことから、この力を育てることへと重心を移さなければならない。それは、教える側自身が答えの供給者であることをやめ、問いに開かれた学び手になることを求める転換でもある。 本文中の空欄〔 ア 〕に入る語句として妥当なものはどれか。
1知識を暗記する力
2正解を素早く見つけ出す力
3教師の説明を正確に理解する力
4他人と競争して勝ち抜く力
5自ら問いを立てる力
正解
5.自ら問いを立てる力

前段落で「問いを教師が独占してきた」ことを問題視しており、古びない力=問いを立てる力という対応が成立する。

?選択肢ごとの解説

1 ×検索技術の進歩で価値が下がると本文が述べた当のもの。
2 ×本文は正解への最短距離を示す教育からの転換を説いており、方向が逆。
3 ×答える側の訓練に属し、問う側に回るという本文の主張と合わない。
4 ×競争は本文でまったく論じられていない。
5 ○前段落で「問いを教師が独占してきた」ことを問題視しており、古びない力=問いを立てる力という対応が成立する。

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作成・校閲:ukamiru編集部 · 行政書士 過去問 · gyosei-kiso8-0025

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